関空に外国人観光客 2年ぶり、インバウンド再開へ
関西国際空港で約2年ぶりとなる外国人観光客の受け入れが始まった。政府は6月から新型コロナウイルス禍による入国制限を1日2万人に緩和しており、7月7日には韓国から団体のツアー客が来日した。関空の2021年度の国際線旅客数は19年度比99%減と苦境が続いてきたが、足元では国際線の運航を再開する計画もありインバウンド(訪日外国人)再開に向けた動きが活発になってきた。
7日午前10時45分ごろ、韓国から到着した18人のツアー客が関西空港の第1ターミナルに到着し、空港スタッフらが笑顔で歓迎した。出迎えた大阪観光局の溝畑宏理事長は「感染者が再び増加している不安はあるが、アクセルとブレーキを使って、観光客を呼び込みたい」と話した。関空では今後も団体の観光客の入国が増える予定で、観光局によると20日までに韓国からのツアー観光客、計500人が来日する予定だという。
関西空港の国際線旅客数は19年度で約2200万人と増加傾向だったが、コロナ禍で一転。21年度の旅客者数は99%減の27万人まで落ち込んだ。関西エアポートの22年3月期の連結決算は最終損益が302億円の赤字(前の期は345億円の赤字)と苦戦が続いていた。
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